保険改正で保険適用になったCAD/CAM冠
2014年4月の保険改定から、「固くて白い歯(CAD/CAM冠/ハイブリッドセラミック冠)」による治療が「保険適用」になりました。
ハイブリッドセラミック冠とは、レジン(プラスチックの様なもの)とセラミックを合わせた素材で作った被せ物です。
歯科用CAD/CAM装置(機械)により削り出すことで保険適用となります。
ただし、CAD/CAM冠の保険適用には条件があります↓↓↓
リンク:CAD/CAM ハイブリッド セラミック冠(保険適用)について
そのうち、第一大臼歯、第二大臼歯(真ん中の歯から数えて6番目、7番目の上下の歯)は「金属アレルギー」を有する場合です。
これにより、金属アレルギーを有する方は保険適用の範囲内での「連結冠(ブリッジ)」も可能になります。
金属アレルギーの診断書が必要です
病院(内科もしくは皮膚科)にて金属アレルギーの診断書(診療情報提供書)を作成しお持ちください。
医師による「金属アレルギーである」という診断書が必要になります。
金属アレルギーの診断には「パッチテスト」が使用されます。
パッチテストについては、検査する病院にお尋ねください。
金属アレルギーの種類
ヒトがアレルギー反応を起こす金属の種類には色々あります。
歯科用金属に限らず、まずは診断書を持ってご相談ください。
金属アレルギーが起きるメカニズム
金属アレルギーは、金属そのものでアレルギー反応を起こすのではなく汗や唾液などで溶け出した「金属イオン」に反応して起こります。
直接肌に触れない物でも、時間によって金属イオンが溶け出し金属アレルギー反応が出てくるケースもあります。
金属アレルギーの症状
金属アレルギーの症状として以下のことがあげられます↓↓↓
金属アレルギー症状1「かゆみ」
アレルギー対象となる金属を身につけた時に、金属周辺もしくは体全体に痒みが出る場合があります。
金属アレルギー症状2「痛み」
場合により痛みを伴う場合があります。
金属アレルギー症状3「発赤」
アクセサリーなどをつけたときに、形に沿って赤みを帯びる症状です。
金属アレルギー症状4「発疹」
皮膚にニキビの様な粒々のできものが現れます。
また、金属アレルギー症状が酷い場合に膿む場合もあります。
金属アレルギーの症状には他にもありますので、心当たりがある場合は一度病院(内科もしくは皮膚科)に相談してみてください。
歯科における金属アレルギー例
歯科の場合、銀歯などの被せ物・詰め物などに含まれる金属成分でアレルギーを発症する場合があります。
症状がなかなか治らないという場合、口の中の銀歯が原因という可能性もあります。
なのにナゼ銀歯を入れるのか
日本の歯科治療の場合、保険が適用される奥歯は「銀歯のみ」と選択肢がありませんでした。
奥歯に白い歯を入れたい場合は、セラミックなどの自費治療になり高額です。
なので、泣く泣く銀歯を選択せざるおえないという状況でした。
そこで保険適用のCAD/CAM冠の登場
セラミック治療の場合、奥歯で1本6万円程度かかります。
保険適用のCAD/CAM冠の場合、保険適用で1本9千円前後という価格で治療できます。(別途初診料がかかります)
その他、保険適用のCAD/CAM冠については下記の記事をご参照ください。
リンク:CAD/CAM ハイブリッド セラミック冠(保険適用)